基本的には、中国春蘭が歴史が長く、宋代にすでに蘭の栽培について記述したものが知られている。鑑賞の基準や芸の名称もそこから流用されたものが多い。中国春蘭は日本のシュンランと同じく、根元から細長い葉が曲線を描いて伸び、春にその根元から花芽が出て、花茎の先端に一個だけの花をつける。
中国春蘭においては、花の形を鑑賞の中心にする。花色はヒスイの緑を理想としている。一般的に言えば、中心に向けてまとまり、調和の取れた花形のものを珍重する。実際には、理想とする花形として三つの型を置き、それに適合するものを銘品として取り上げる。その三つとは、以下の通り。
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梅弁(ばいべん)
唇弁は小さくまとまり、副弁は寄り合って、先端部に塊状の構造(兜と呼ぶ)がある。外弁は丸く、短い。宋梅、西神梅など。
水仙弁(すいせんべん)
基本的には梅弁と同じで、外弁が細長く、のびのびとしたもの。龍字、翠一品など。
荷花弁(かかべん)
兜がなく、外弁副弁ともに幅広くて短く、唇弁を中心に抱え込むように咲くもの。大富貴、翠蓋など。